2007年ミス・ユニバースコンテストが28日、行われ、日本代表の森理世さん(20)=静岡市=が優勝した。日本人の優勝は1959年の児島明子さん以来2人目の快挙。昨年は那覇市出身の知花くららさんが2位に輝いた。森さんは身長175センチの美女で、16歳でカナダのバレエ学校に留学した経験を持つ。審査員が全員森理世さんに投票するという圧勝だった。
約50年の歴史を持つ“美の競演”で、10人の審査員全員が投票するという圧倒的強さで、20歳の大和撫子が48年ぶりに頂点に立った。
世界77カ国の美女が集結した2007年ミス・ユニバースコンテスト。優勝の瞬間、森理世さんは両手で顔を覆った。ダイヤモンドと真珠で飾られた25万ドル(約3000万円)相当の冠が贈られると、約1000人の観衆に笑顔で応えた。
AP通信などによると、同大会は全世界約120カ国で生放送され、約6億人の視聴者も森理世さんの快挙を見届けた。2位はブラジル、3位はベネズエラ代表だった。
森理世さんは「私はこれまで、楽しく、そして忍耐強く、ポジティブに生きることを学んできた。これらのことを次の世代にも伝えていきたい」。晴れ舞台で涙を見せず、流ちょうな英語で喜びを表現した。
森理世さんの魅力はダンスで培ったプロポーションとしなやかな身のこなし。ダンスは4歳の時、母親から教わった。中学を卒業した16歳で、「ダンスを極めたい」とカナダに渡り、現地の高校に通いながらダンススクールでレッスンに明け暮れた。一方で、「ろうあ学校にボランティアに行き、英語の手話でコミュニケーションを取っていました」と当時の生活を振り返った。
2006年夏、ダンスを極めるため、米ニューヨークのダンススクールに進学予定だったが、「昨年の知花さんのパフォーマンスをみる機会があり、私もこうなりたいと思った。ニューヨーク行きを捨てて、挑戦する決意をした」という。
森理世さんは3月15日、ミス・ユニバース・ジャパンの日本代表に選ばれた。その過程について「書類審査後、メークや話し方、言葉遣いなどを教え込まれるなど、厳しいトレーニングが続きました」。プロポーションの維持には「炭水化物を控えてチキンを食べたりします」と明かす。
世界一への厳しい道はさらに続く。森理世さんは5月2日から大会前日まで、メキシコ市で約3週間もの審査を受けた。「ミス・ユニバース・ジャパン事務局」(東京都渋谷区)によると「空港に着いた瞬間から審査員が同行し、候補者の普段の立ち振る舞いも審査対象になる」と説明した。
過酷な戦いをダンスや海外生活で養った精神力で乗り越えた森さん。今後1年間はニューヨークを拠点に、ミス・ユニバースとして世界各地で社会貢献などの仕事に従事する。大会後の会見で「この年齢でどこまで社会貢献ができるか、ワクワクします」と世界一の笑顔を見せた。