女優を始めて2年目の
吉高由里子が、世界的演出家の
蜷川幸雄が監督する
金原ひとみさんの
芥川賞受賞作「蛇にピアス」(2008年公開)の主演女優に抜擢された。
吉高由里子画像

「蛇にピアス」は、サディストの入れ墨彫り師シバ(
ARATA)の影響を受け、顔中ピアスだらけの男アマ(
高良健吾)と同居中の女性ルイ(
吉高由里子)が、舌にピアスを入れ、肉体改造にハマっていく中での激しい愛や絶望を描く。映画は小説に忠実で暴力、性描写も多く、映倫審査で「R−15」指定はもちろん「R−18」になる可能性もある。
蜷川幸雄監督はオールヌードが条件の主演女優に、吉高由里子を抜てき。「いくら有名だろうと脱ぐ迷いがあるのなら、そんな虚名などいらない」世界のニナガワがほとんど無名の吉高由里子の度胸にほれ込み、19歳の可能性にかける。
オーディションで吉高由里子は“天然”ぶりを発揮「てっきり稲川淳二さんに会えると思って行ったら、知らないおじいちゃんがいた。マネジャーに怒られました」53歳も年の離れた蜷川幸雄監督は「それが逆に良かった。ふふふ、若者の生き血を吸ってやるよ。ドラキュラじじいとしてね」さらにオーディション中、巨匠が年ごろの女性を気遣う一抹の迷いを察知したのか、吉高由里子は「胸そんなに大きくないけど見ますか」と言ってのけ、物陰で披露した。
蜷川幸雄監督は「羞恥心を抱えた中での彼女の“飛び方”の格好良さ。脱ぐことで現場が停滞するくらいなら、まだ社会的に認知されていない自由を選びたかった」と吉高由里子を配役する気持ちが決まった。
また吉高由里子は「(セックスシーンで)本当に本番させられると思っていた。違うと聞いてホッとしました」。隣で蜷川幸雄監督は「じゃあ、本当にやってもらおうか(笑い)。まるで火星にでも住んでいるような虚実入り交じったところが魅力。彼女を選んで間違いなかった」早くも成功の手応えを感じ取っている。
蜷川幸雄監督は「映画を自分のものにできない悔しさがある。まだ新人監督だな。でも、大好きなんだよ、映画が」小説は105か国で出版され、海外公開も考えられている。
サディストの入れ墨師のシバ演じるARATAは「難しい役だと思いますが、髪をスキンヘッドにした時点で演じる覚悟は決まってます」と気合い十分。また主人公と同居する男アマ役には若手成長株の高良健吾。「原作は早くに読んでました。自分とは違い過ぎる激しい役だががんばります」と話している。
◆吉高由里子(よしたか・ゆりこ)プロフィール生年月日:1988年7月22日/出身地:東京都
サイズ:T157cm B85cm W63cm H88cm
特技:スキー・そろばん3級
映画:「きみの友だち」「僕の彼女はサイボーグ」「夕映え少女−イタリアの歌−」「転々」
ドラマ:「時効警察」「世にも奇妙な物語」「あしたの、喜多善男」
スカウトされ芸能界入りし、2004年から複数のCMに出演。2006年女優活動を始め、園子温監督「紀子の食卓」でヨコハマ映画祭新人賞。